20161015

今日はとても良い天気だなあ。

こんな日は遊びに出掛けたいけど、そんな予定もない。

家でPCに向かい仕事を探しております。

 

そういえば今の季節、国立新美術館では二紀展が開催されている。

ちょうど1年前、好きになったばかりの人に連れられて見に行った。

彼は国家公務員で学歴もある世で言うエリート君だった。

なぜそんな彼と出会えたかというと異業種交流会という名のパーティーに初めて参加したときに彼のほうから話しかけられたのがきっかけだった。

はっきり言って、彼は遊びだったんだと思う。

私は真面目そうな彼に心惹かれまんまと引っかかってしまったわけだ。

つくづく自分の男運のなさを嘆く。

頭が良くて真面目に勉強してきたからと言ってその人が良い人であるなんて思うのは馬鹿げていると心底思い知らされた。

私は結局彼とは付き合えなかった。やることやって彼にフラれたのが落ちである。

曖昧な関係のまま続いたのは8か月くらいだった。

なんとも浅はかな関係だった。

私は人を好きになるとブレーキの利かないところがあるのだ。

相手から近寄ってきたとしても私は相手に去られる側の人間になってしまう。

いつも涙を拭くのは私のほうだ。

思えば幸せな恋愛をしたことがない。

相手に心から想ってもらったことがないのかもしれない。

 

そんな二紀展に行こうかと少し悩んだ。

なぜかというと去年行ったときに今年度のご招待券をもらったからだ。

いま目の前にあるご招待券を見ながら彼のことを思い出した。

行けたら会えるかもなんて期待している自分が気持ち悪い。

馬鹿な男とは関わらないべき。

女の記憶は上書き保存、男の記憶は別名で保存。などと聞いたことがあるが、

私はいまフリーの状態でその記憶を辿ると別名で保存したファイルを広げてみたりする。

恋人がいるときはその人がいちばんの状態なのだが、フリーの状態で過去のことを思い出すといろいろな記憶のフォルダを引っ張ってみるものだ。

幸せなときは一瞬で終わるし、いま思えばその幸せだと感じていた瞬間もすべて嘘だったのではないかとさえ思う。

しかし、恋愛をしていない今の自分が結構好きだ。